Noh, can lah! は、林能楽会と能が大好きなマレーシアのアーティストたちにより2021年9月に立ち上げられました。
能楽を通した両国の相互文化交流・理解を目的とし、マレーシア民話を元にした新作能の制作及びマレーシア民話の紹介を行うプロジェクトです。
5年前の2017年、日本とマレーシアの外交関係樹立60周年の年に、林能楽会は国際交流基金の招聘でクアラルンプールにて「船弁慶」という作品をお届けしました。
マレーシアのランドマークでもある、ペトロナスツインタワー内のホールで多くの方に「初めて」の能楽鑑賞をしていただいたこと、これがご縁の始まりでした。
2019年、林宗一郎・松野浩行両氏が再度招聘され「能楽について学んだことがある」あるいは「日本の伝統文化に関心が高い」マレーシアのダンサーや俳優の皆さんを対象に、3日間の集中講座を行いました。この時参加してくださった約15名の皆さんが、とても熱心に、また日本文化への敬意を持って取り組んでくださったことに感銘を受けた両氏は、今度は彼らと一緒に、新しい作品を作れないか、と考えました。
想いを秘めながら、時は流れ2021年。
人との出会いが困難になる中「会わなくてもできる事から」と
始まったのがNoh, can lah!です。
当時のメンバーを中心に、新たな仲間も加わりました。
もちろん、新作能は日本・マレーシアでの公演を目指していますが、
そのプロセスも、共にお楽しみ頂きたく、ウェブサイトを制作しました。
この取り組みが、皆様にとりましても、時間や空間を超えた文化のつながりを感じ、自らの文化を捉え直すきっかけになれば幸いです。
違いも共通点も、面白く楽しんで参りましょう。
どうぞ長い目で、見守っていただけますと幸いです。
Noh, can lah! 運営委員会
Noh, can lah! とは?
マレーシアの言葉で、「いや、できるよ!」「いや、大丈夫だよ!」という意味です。Noh は能と、No(いいえ)をかけています。「能」は可能の「能」でもあります。